昨年、未成年者の人身取引で起訴された米国の大富豪ジェフリー・エプスタイン被告が勾留中に首吊り自殺したのち、行方をくらましていたギレーヌ・マクスウェル。

ギレーヌは、エプスタイン被告など複数の男性に、未成年者への性的虐待を手助けしたとする容疑で7月2日に逮捕され、14日に初公判が行われました。

出典walikali.com

マンハッタンの連邦地方裁判所では、ギレーヌ・マクスウェル被告は、無罪を主張。

マクスウェル被告の保釈要求をするも、ネイサン判事は却下。認めなかった理由は、犯罪の深刻さ、そして被告が豊富な資金源と海外とつながりを持っているため、逃亡の恐れがありリスクが大きいと判断しました。

ギレーヌは、エブスタイン被告が自殺後、行方不明になっていましたが、ニューハンプシャー州ブラッドフォードニア(56エーカー)の一軒家、なんと、1.1ミリオン(約1億2千万円)を、足がつかぬよう現金で購入し、身を隠していました。

 

もともと大富豪の娘だったギレーヌ

APHA PRESS/AUSTRALSCOPE

ギレーヌの父、ロバート・マクスウェルは、実業家、国会議員。自身から一代で築き上げたメディア王としても有名な大富豪でした。

ギレーヌは父から溺愛され、裕福な生活を送り、富豪令嬢として社交界でも有名な存在でした。

しかし、次第に父であるロバートが経営危機に陥り、91年に、ロバートは、所有する大型ヨット上から転落し死亡。すると、違法で事業を拡大したことが明るみになり、4億ポンドにもなる多額の借金を抱え企業は破産。ギレーヌと家族は、逃げるようにアメリカに渡ります。

そこで、アメリカで出会ったエプスタインと組んだギレーヌ。それはお互いの目的が一致したからでした。

ギレーヌは、エプスタインのが目的

エプスタインは、ギレーヌの富豪の社交を利用

することでした。

実際にFBIがギレーヌを2日に逮捕し、ギレーヌの銀行口座を押収すると、2007年から2011年の間に、エプスタインからギレーヌに、20ビリオン(約22億円)が渡っていました。

そして、ギレーヌが住んでいた邸宅は、エプスタインが、$4.95million(約5億円)で購入していたもので、その後$15million(約16億円)で売却し、ギレーヌが受領していました。

ジェフリー・エプスタインが行った未成年の人身取引による犯罪が、世界の大富豪や権力者、イギリス王族までに名を連ねており、これらは、ギレーヌが自身の持つ社交界を利用して関与していった容疑がかかっています。

 

世界で注目される裁判

大富豪やセレブの名が飛び出し、セレブの大捕物劇の可能性もあるか。

各界の大物とのつながりのあるジェフリー・エプスタインとは、

20代で金融の世界に入行し、財を築いた大富豪。

ニューヨーク市にあるパームビーチの別荘、自家用ジェットはもちろん、個人所有の島「リトル・セント・ジェームズ島」を所有しています。

そして、交友関係は、クリントン元大統領、英国アンドルー王子、イスラエルのバラク元首相など、世界の政財界にも及んでいます。

左からトランプ大統領、メラニア夫人、エプスタイン被告、ギレーヌ被告 2000年2月パームビーチ (Photo by Davidoff Studios)

 

通称「恐怖の館」

少女売春の犯罪に使われた場所は、マンハッタンの「恐怖の館」と呼ばれるエプスタイン邸。

そして、「罪の島」「小児愛の島」「乱交島」とも呼ばれるエプスタインが所有する「リトル・セント・ジェームズ島」があります。

また、所有するボーイング727プライベートジェット機は、「ロリータエクスプレス」ともメディアでは呼ばれていました。

裁判所の文書によると、当時17歳だった、被害者バーニジア・ロバーツさんは、エプスタインの斡旋によって、ロンドン、ニューヨーク、リトル・セント・ジェームズ島で、アンドルー王子との性交を強制されたと証言。

それを裏付けるように、この島で働いていたエブスタインの元従業員が、アンドルー王子が数回に訪れているとも証言しています。

また、ロバーツさんはBCCに出演し、エプスタインとギレーヌ・マクスウェルによって、16歳から6回にわたって、エブスタインの顧問弁護士でありハーバード大学教授であるアラン・ダーショウィッツ((OJシンプソンの弁護団にも加わっていた弁護士)にも、性的人身売買されたと主張。

そして、17歳の時には、アンドルー王子に性行為を3度強制されたと主張し、一緒に映る写真も公開しています。

左アンドルー王子、右ギレーヌ Shutterstockアフロ

また、他の被害者、ヨハンナ・フェーバリさんは、アシスタントの仕事だとエプスタインに雇われ、1999年からエプスタイン被告に性的マッサージを強要されていました。ヨハンナさんは、イギリス王室の休暇地バルモラル城にも滞在したことがあり、アンドルー王子とも楽しんだと証言。

アンドルー王子が事件に関わった件について、イギリス皇室は、事実を完全否定。

しかし、雑誌デイリーメールは、アンドルー王子が、エプスタイン宅で若い女性を玄関から見送り手を振る動画を公開しています。

 動画デイリーメール

ちなみにこのエプスタインの館は、9階建て50,000平方フィートの広さで、推定7,700万ドル(約80億円)、マンハッタンイーストサイドのもっとも高級街に位置し、「ラルフローレンキッズ」と並んだ通りでもあります。

一連の騒動に、王子は2019年11月に公務を停止し、王子が関係していた組織や慈善団体から辞任しました。

 

トランプ大統領の名も 手帳「THE HOLY GRAIL」の存在

「THE HOLY GRAIL」いわば顧客リストとも言えるエプスタインの手帳には、 数々の交友関係の名前が載っていました。

この手帳は、エプスタインが所有する邸宅の元ハウスマネージャー、アルフレドロドリゲスが、邸宅に訪れる少女たちがあまりにも若いので不審に思い、この手帳を利用しようと盗み£30,000で売ろうとしたところ逮捕され押収されました。

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その手帳に名が載っているのは、ドナルド・トランプ、コートニー・ラブ(歌手)、元イスラエル首相バラク、アランデル・ショヴィッツ(弁護士)、アレック・ボールドウィン(俳優)、ラルフ・フィエンヌ、グリフィン・ダン、リチャード・ジョンソン、テッド・ケネディ、デビッドコッホ、レスリー・ウェクスナー、元ニューメキシコ州知事ブルース・キング 元ニューメキシコ州知事、民主党大統領候補ビル・リチャードソン、ピーター・ソロス(ジョージ・ソロスの甥)など、錚々たるメンバーの名前と連絡先が記載されています。

この富豪や権力者のリストは、連絡先を記載したものであって、それらの人物が直接、未成年売買に関わっていたかどうかまでは判断できません。

これに対し、

トランプ大統領は、 「パームビーチで最も人気で、最も豪華なクラブを所有しているため、エプスタイン氏を知っていただけ」と反論。(エプスタインは逮捕前、このクラブで如何わしい行為をしたためすでに出入り禁止となっていました。)

クリントン元大統領も、完全に嘘であると主張。島にも行ったことはないと否定しましたが、リトルセントジェームスの元従業員は、島の別荘のポーチに未成年少女とクリントンが座っているのを見たと主張。

そして被害者であるバージニア・ロバーツ・ジュフレも、島でクリントンを見たと法律文書で主張しました。 クリントンは実にエプスタインのプライベトジェットを26回も飛行していたという記録もあります。

そして、2010年7月にはギレーヌも、クリントンの娘、チェルシークリントンの結婚式にゲストとして参加しており、クリントン家との親密な関係にあったことが伺えます。

 

 

エプスタイン被告は、本当に自殺なのか

 

さて、これだけの大物たちのコネクションを持ち、収監されたジェフリー・エプスタイン被告ですが、裁判を目前にして自殺を図りました。

これについて、自殺ではなく他殺であるとの見方も出てきました。

それは、エプスタイン被告の弟に依頼された法医学者が、他殺されたことを示す証拠があると主張。

その証拠の一つに、数カ所の首の骨折が挙げられ、首吊りの際にできるものは極めて稀であること。状況は絞殺の可能性が高い。

また、 エプスタイン被告が自殺した時間、看守は、観察用のビデオの作動を怠っていたこと。また規定に基づいた看守による30分毎の見回りも実施されていなかった。などいくつもの不審点が重なっており、他殺ではと騒がれています。

にもかかわらず、ニューヨーク検視局は自殺と断定づけ、再度調査は行わないと拒否していることに疑惑が深まります。

 

世間はどう見ている?

世論調査でアメリカ人にアンケートをとると、

自殺したと考えている 29%

暗殺されたと考えている 42% 

その理由は、エプスタインと親交のある権力者たちが、被告の証言するのを恐れて暗殺されたと考えているようです。

また、

トランプ大統領も、エプスタインの死に、「ビル・クリントンと、ヒラリー・クリントンがが関わっている」という陰謀説をリツイートしました。

これに対し、クリントンのスポークスマンは否定しています。

ニューヨーク市長ビル・デプラシオも、エプスタインの死因は自殺であるという報道に疑念を表明しました。

シリアのアサド大統領は、エプスタインはイギリスとアメリカの政府高官など重要な秘密を多く知っていたために、殺害されたと主張しています。

ギレーヌの父は、イスラエルの諜報機関と親しく、そのエプスタインの顧客の中には、米国の「ディープステート」と呼ばれる諜報機関の支配下に入る人たち、軍隊、またはそれに関連する人々が多くいます。重要な国家の機密を知ってしまった可能性、それらを暴かれたくない可能性も大いにあります。

しかし、ここに来て、なんと、予想外の新たな意見も、ささやかれています。

生存説:歌手のマーク・フォスターは、エプスタインは、実は生存しており、政府が虚偽の死亡報告と別人の死体写真を発表していると主張しています。そして、エプスタインは整形手術を行うために中東に移動していると語っています。これには証拠となる根拠があるわけではありませんが、金と権力を使えば、あながちあり得ない話でもないかもしれません。

実は、エプスタイン被告は、以前から、低温学に興味があり、著名な科学者、理論物理学者のスティーヴン・ホーキング博士、ノーベル物理学賞を受賞したマレー・ゲルマン氏、進化生物学者のスティーヴン・J・グールド氏など、マンハッタンの豪邸で豪華な晩餐会や、島にも招待していました。科学者たちも、自分たちの研究の資金提供を期待し参加していたのです。

エプスタイン被告は低温学、人体を冷凍保存して、のちに蘇生させるという方法に非常に興味を持っていたとしています。自身の体の一部を実験するとまで周囲に語っており、そこまで生に対し、執着していたエブスタインが、自ら死を選ぶのか、または、体を隠して人体実験にして冷凍し蘇生するということも、金を使って実現させることも、私たちの知らない間にできる世の中なのかもしれません。

 

 

 

エプスタインの総資産、500億以上

 

エプスタインの財産は少なく見積もっても5億ドルあるそうです。また口座預金や不動産の価値にも合わせると1000億にも上るだろうと予想されています。

その内訳は、

現金 5600万ドル

株式 1億1300万ドル

債権 1400万ドル

投資ヘッジファンド1億9500万ドル

不動産6件 1億7800万ドル相当

の資産で、エプスタインはそれらを合計し純資産が577,672,654ドルであると推定しました。

実際にはこれ意外に、公開されていない資産もあり、さらに高くなる可能性があります。 わかっているだけの不動産は、

ニューヨークマンハッタンの邸宅( 50,000平方フィート9階建て)推定7,700万ドル

フロリダ州パームビーチにある別荘 1200万ドル

リトルセントジェームス島(78エーカー)70名の従業員がいました。

フランスのパリにあるアパート ニュースタンリーの10,000エーカーの牧場

その他、世界中の豪華な物件を所有していました。

ニューメキシコ州の邸宅(26,700平方フィート)

エプスタインは以前、ボーイング727プライベートジェット機を所有 また、 2019年の初めには、2つのGulfstreamプライベートジェットを所有していました。 2019年7月に1つを売却。 連邦当局は資産の押収にかかっていますが、車だけでも世界で15台所有しているようです。

エプスタインは、亡くなる2日前、明らかになっている総額5億7,700万ドル以上(600億)の純資産を信託しました。その受け取りは彼の相続人としては兄弟であるマーク・エプスタインの名前があがっています。

 

 

おまけに、思わぬとばっちり?!

さて、あらぬとばっちりを受けてしまった、大富豪のイーロン・マスク。

彼は、2人目の妻タルラ・ライリーとは15歳の年の差婚で、夫婦がパーティでギレーヌと移った写真がSNS上で出回ってしまい、マスクの妻は、ギレーヌが斡旋した!という噂が広まってしまいました。

マスクは、タルラが22歳の時に出会い23歳で婚約し、2年後の2010年に結婚しています。タルマが22歳だったのなら問題なさそうですね。

この報道に、タルマは「ギレーヌにあったこともなく、マスクと知り合ったのも人の紹介ではなく、偶然的な出会い」と語っています。

しかし、ギレーヌとの一緒の写真が出回ると「マスクはパーティで、たくさんの知らない人とも写真を撮っており、マスクと一緒にいるときに、ギレーヌに紹介された可能性はあるが覚えていない」と再コメント。

そのマスク自身は、マンハッタンにある、あのエプスタインの邸宅「恐怖の館」に訪問したことがあるのはこと認めています。

このタルラとは、実は2012年に離婚し、2013年に再婚、しかし2016年に再離婚しています。

イーロン・マスク 1971年6月28日生まれ現在49歳。アメリカの実業家。宇宙開発を経営としたスペースX社のCEO 電気自動車を開発しているテスラ社のCEOでもあります。 フォーブスの世界で最も影響力のある人物21位にランクインされています。

総資産は、$70ビリオン(約7兆7千億円)

 

裁判で、さらに大物取り劇場となるか

 

ギレーヌが逮捕されたことで、裁判で明らかになっていくのか。

被害者の中には、14歳の少女もいたそうで、少女たちに性的マッサージを要求し、その報酬は、1回300ドル程度だったと言います、

今後はエプスタイン宅、島で何が起きていたか追及され、 その中でアンドルー王子など、追求にされていくのか。

今はギレーヌの身の保全も心配なところでもある。

金と権力を持つ者が、裕福ではない弱いまだ未成年の少女たちを、「性奴隷」のように扱っていた卑劣な行為は許されるものない。

お金を使って隠滅をはからろうとするかもしれないが、今度こそは、金で封じ込メズ、裁判で明らかにし罪を償うべきである。

 

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erika.sawae@gmail.com

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