出典FOXTV
先月、国連で行われた温暖化対策サミットで演説した、16歳のスウェーデン環境活動家、グレタ・トゥーンベリさん。「あなたたちを絶対に許さない」と、環境を破壊した大人たちに怒りをぶつけたスピーチを行いました。
そのストレートで強い主張は、賛否両論される中、
米トランプ大統領も、「彼女は明るい未来を夢見るハッピー少女」と揶揄したことに、世論はトランプ氏を猛烈に非難。
すると、ここで、ディスりの女王、親トランプ派でもある保守派のローラ・イングラハムも、トランプ大統領に加勢。
ローラは番組で、
16歳のグレタさんのスピーチ映像を流した後、「ゾッとしたのは私だけでしょうか。」とため息交じりの仕草を見せました。そして突然にも、子供のカルト集団が大人を惨殺するホラー映画「チルドレン・オブ・ザ・コーン」のワンシーンを流し始めたのです。
この行動は、すぐさまネットで非難されることに。これが大人のやることか。。。。
そして、その中に思わぬ人物が、、。
ローラの実の弟カーティス・イングラハム氏。彼は、「彼女は自分の子供たちがこの先生きて行く世界よりも、自分の目先の給料の方が大切なようだ。あの人の意地の悪い発言に、僕はノーを突きつける」とツィートしました。
実の家族にも見放された、ローラですが、
そう、少し前にも、有名なこの人を怒らせていました。 出典:REUTERS
今年の3月31日に拳銃で殺害されたラッパー、ニプシー・ハッスルの報道の中で、ニプシーを侮辱するような不謹慎な行動に、ジャスティン・ビーバーが怒りをあらわ。
彼女を批判し、ローラの番組降板を呼びかけました。
出典画像:youtube
ことは2019年3月31日に、銃で殺害されたニプシー・ハッスルの告別式に関する報道を、ローラがホストを務めるニュース番組『The Ingraham Angle』で紹介し、その際に、彼の功績などには触れず、彼がYGとのフューチャリング曲「FDT」を彼の曲として紹介しました。
この曲は、米トランプ大統領を批判した曲で、曲名の「FDT」とは、“Fuck Donald Trump”で歌詞にも使われている。するとすかさずローラは歌詞について、「すごくクリエイティブなリフレインね」と述べ、スタジオで笑っている姿が放送されました。告別式のニュースにもかかわらず皮肉って笑っているローラ。
この放送を見たファンや視聴者からは、批判が相次ぎ、ジャスティン・ビーバーも彼女についてインスタグラムで言及しました。
ジャスティン
「ローラ・イングラハムが全国放送でしたことは、非常に気分が悪くなる。亡くなった人に対して、どうして見て笑えるのか。彼はコミュニティの中心であり、人々に対して正しい人を軽視するのですか?愛する人を亡くしたばかりの家族のことを考えないのか?それは本当にバカげている。絶対あなたは解雇されなければならない。」と抗議しました。
さて、こんなにも人を怒らせ、お騒がせするローラ・イングラハム。
このローラって、いったい何者なの?
ローラ・イングラハムとは
名前:ローラ・イングラハム / Laura Ingraham
生年月日:1963年6月19日生まれ
職業:アメリカの保守的な思想を持つテレビ司会者
出身;出身コネチカット州グラストンベリー
経歴:
1985年ダートマス大学卒業
1980年代後半に、レーガン政権のスピーチライター
1991年J.D.(法科大学院)を学位を取得
ニューヨーク控訴裁判所の司法書記官
アメリカ合衆国最高裁判所判事クラレンス・トーマスのもとで勤務
ニューヨーク市の法律事務所スカッデン、アルプス、スレート、マアー&フロムで働く
1990年代半ばにメディア進出
1995年に若い保守派の象徴としてニューヨークタムズの表紙に
ラジオ番組The Laura Ingraham Showを20年近く主催
Ingraham Media Groupを設立し、LifeZette(https://www.lifezette.com)の編集長を務める
2017年より現在、FOXのニュース番組「The Ingraham Angle」のホストになる
もう、問題発言はこれだけではありません。一度は番組スポンサーを失う境地に立たされます。
その数々の炎上発言がこちら↓
2018年3月米フロリダ州の高校で起きた銃乱射事件、この事件で生き延び、その後銃乱射強化を訴えている生徒デイビッド・ホッグ(David Hogg)さんに対し、彼女のツイッターで揶揄し炎上。
ローラは、銃規制とは全く関係のない話題でディビットさんをやり玉にし、
「彼は4つの大学に不合格をもらって、泣き言を言っている。受かる成績でないことは予測できていたはずのに。」とディスった。
これに対し、家族や高校の生徒達は激怒。
デイビットさんは、このローラの発言に反論し、「あなたの番組スポンサーは誰ですか?友人に聞いてみよう。」と述べ、次のコメントに、そのスポンサー名12社を列挙し、スポンサーへ撤退を呼び掛けるツイートをした。
デイビットさんは60万人以上のフォロワーを持ち、200万のフォロワーを持つローラのツイートは大炎上。この影響を受け、ローラの番組のスポンサーたちは次々に番組を降板。この事態に危機を感じたローラは謝罪しました。
そして同じく2018年、
この時は、NBAプレーヤーレブロン・ジェームスをやり玉に。
レブロンは、トランプ大統領に対して批判する動画を公開。ローラは空かさず番組のコーナーで取り上げ、ビデオのレブロン・ジェームズとケビン・デュラントに対し、
「あなた方は素晴らしい選手だが、誰もあなたたちに投票していない、黙ってドリブルすしてろ。」
とコメントした。
このローラのコメントは、差別発言とも捉えられ、次々にマスコミが報じることに。
加えてローラは、「レブロンは高校中退で、他の子供達のお手本になるのかしら」ともコメント。
実際にレブロンは高校中退ではなく、レブロン本人からは、キャスターならきちんとバックグランドを調べて発言してほしいと反論。
レブロンは、NBAでは「キング」と呼ばれ、チャンピオン3回、シーズンMVP4回、ファイナルMVP3回、オールスターMVP3回など数々の最年少記録や歴代記録を持つすごい選手。
スポーツ界でのスターでもあり、スポーツTVチャンネルの「ESPN」は、「レブロンはアメリカにとって素晴らしいお手本だ」とを擁護した。
2018年6月、親子を引き離すことになる移民政策に、ローラが、移民政策を支持する発言した。これを受け、エミー賞を受賞したコメディ「モダン・ファミリー」共同政策したスティーブ・レビタン氏がツイッターで、FOXのテレビのために働くのは「胸が悪くなる」とと述べました。この投稿に、ハリウッドの有力者やテレビ・映画製作関係者らも賛同しました。
そして、同年8月ローラは、またもや移民政策について番組中に、
「移民のせいでアメリカが変わった」と主張。
「これは国家の緊急事態であり、議会は行動を起こすべきだ」「アメリカの一部地域では、私たちが知り、そして愛するアメリカはもう存在しない」「バージニアからカリフォルニアまで、この国がどれだけ劇的に変化したかの例を見ることができる」その原因が「ほとんどは不法、そして合法的な移民によるものだ」
この発言に、人種差別的だと民主党から猛反撃。
すると、翌日、ローラに新たな賛同者が、、、
ローラは人種差別主義者だと、極右派から賛同の支持を受けた。その一人がKKKのリーダー、デービット・デュークス氏がツイッターでローラを称賛した。
人種差別主義と見られたら、またや番組スポンサー主が降板しかねないと危機を感じたローラは、次の日、「人種・民族に関係ない」と弁解しました。
参考:Reuters,参考:daily beast
以前から問題発言で炎上してきた、ローラ・イングラハム。それも主に彼女のディスりが原因でもある。保守派で親トランプ派でもある彼女は、反トランプ群に対してはつい攻撃的になってします。
しかし、ここにきて、被害者や少女までにディスりが始まり、もはや家族にまで見放されつつあるローラ。問題発言ともなると、日本ではすぐさま番組降板させられそうなことも、スポンサーを失いながらも彼女は降板せず番組も続いている。
実は炎上発言はわざと、作戦なのか。
メディアは、今後も、ローラ・イングラハムに振り回されるかもしれません。