The Exterminating angel 
作曲:トーマス・アデス
演目時間:2時間42分
指揮 :トーマス・アデス
<あらすじ>
オペラ帰り、ブルジョワ階級の一同がある屋敷のホームパーティに招かれいた。
しかし、なぜか、その邸宅の執事1人だけを残し
他の使用人ら全員、屋敷から去って帰っていった。
ディナーが終わり明け方になったが、なぜか、客間のドアが開かず、客人たちは客間から出られない。
時間が経つにつれ人々は憔悴し、水や食料も底を尽き、客間同士の喧嘩、自殺者もでるはめに。
ひとりのソプラノ歌手が、この状況が始まった時、皆が何をしていたか再現してみようと提案し、その時を再現できた瞬間、一同はようやく自由になれる。しかし、災難はまた続いていく。
<感想 at  メトオペラ>
ちょっとスリルサスペンスな現代オペラ、
トーマス・アデス自身の指揮で、会場もほぼ満席の盛り上がりです。
なんだか、いつものメトと違う流れのような。
客席に着くと、まだ上演前にもかかわらず、緞帳カーテンが透けて、舞台の中が見えている。
舞台には、すでに数人と羊が数匹かいて、演出が既に始まっている。
よくブロードウェイでも上演時間前から役者が舞台脇で演技したり、
観客と話したりする演出があったりするが、メトオペラで私が観たのは初めてです。
いよいよ、幕が上がるのですが、普段なら幕が上がる前に、
観客の頭上にある、メトのシンボルでもある数個のクリスタルのシャンデリアが、ゆっくりとたか天井まで移動していくのだが、まだ観客の頭上のままスタート。
メトは、5階建てのバルコニーがあるため、このシャンデリアがあると、
バルコニーからは舞台が重なってみえなかったりするのですが、このままスタート。
幕が上がり、第1幕が始まるー
舞台は、屋敷の優雅なディナー風景。
シャンデリアが天井に上がらないのも、
観客席達も一緒に、舞台上のダイニングと一体化しているように見せるための演出のようである、、とここで納得です。
舞台は、一貫して特別な主役がいる訳ではなく、屋敷に残されたセレブ達10人ほどが演じる流れで、歌もセリフも英語ですので字幕はなくても
セリフもメロディはなく会話調。
10人が舞台のあちこちで会話するので、誰がセリフをいったのかよくわからなかったりしましたが、
最後は、トーマスに、スタンディングオベーションの拍手喝采で終わりました。思考凝らしていてモダンオペラも面白い。
NYwonder
erika.sawae@gmail.com

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