稼ぎまくるガーダシアン家
かつて、ガーダシアン一家といえば、騒がせファミリーとして賑わせてきましたが、そんなゴシップではなく、姉妹が堂々と世界のトップに躍り出ました。
世界最年少ビリオネア
ガーダシアン一家の一番末っ子、カイリー・ジェンナーは、わずか3年前の10代の時に立ち上げた、自身のコスメブランド「カイリーコスメティクス」が、推定1億6650万ドル(約186億円)を稼ぎ、推定資産は、10億2000万ドル、日本円でなんと約1140億円。今回、米誌フォーブスは独自の算出方法で、ジェンナー氏が最年少のたたき上げビリオネアになったと報じました。
現在21歳のカイリーは、2018年にフォーブスが選んだ「アメリカで最も成功した女性」のランキングインを果たし、「世界で最も稼ぐ30歳未満のセレブリティ」ランキングでも1位を飾っています。
カイリーは、2018年20歳にして、長女ストーミちゃんをを出産しているママでもあります。父親はラッパーのトラビス・スコット。
続いて、もっとも稼いだモデル1位に
そんな、有望な妹がいるかと思いきや、姉のケンダル・ジェンナーも23歳にして、世界で最も多い収入のモデルに、トップに。
1年間で2250万ドル、(およそ25億円)を稼ぎ、「世界で最も稼ぐモデル」ランキング1位に輝きました。
これは、2017年6月1日~18年6月1日の収入をフォーブスがインタビューなどでリサーチしたもの。
一家の次女、キム・ガールシアンも人気セレブとして有名ですが、現在は、姉妹それぞれが、稼ぎまくるトップスターに君臨したのです。
なんでこの一家が注目されるの?
ここで遡って、このガーダルシアン一家が、なぜもこんなに有名なのかと言うとー。
それは、2007年から始まりました。
リアリティ番組「カーダシアン家のお騒がせセレブライフKeeping Up with the Kardashians キーピング・アップ・ウィズ・ザ・カーダシアンズ
で、お騒がせセレブでもあるキム・カーダシアンと家族のセレブの日常を紹介。キムとカニエ・ウェストとの結婚や、両親の離婚、父ブルースのカミングアウト、そして性転換など、話題の尽きない一家の生活に一躍人気番組に。人気は続きシーズン14までに及ぶ長者番組へ。
この一家姉妹でも、身長の差が、20センチ以上あるんですね、右から、ケンダル身長179㎝、キム157㎝、母クリス、コートニー152㎝、クロエ175㎝、カイリー168㎝
んー、この有名となった一家ですが、
ちょっと家族関係が複雑なので、整理してみます。
華麗なるガーダシアン一家の相関図
もともと、この一家がテレビ番組に出るまで有名になったきっかけ言えば、キム・ガーダシアンの当時の恋人、Ray Jとの性行為ビデオがネット流出し、お騒がせタレントとして注目されたのをきっかけにのし上がってきた。露出の高いファッショやハイセンスなスタイルで人気を集めた。
次女キム・ガーダシアン&カニエ・ウエスト
そして、このキム自身も、総所得は5300万ドル(約59億円)を超えるほど。
3人目の夫、ご存知のヒップホッピシンガー、カニエ・ウエストとは2014年に結婚。
お金の計算ばかりで嫌らしいですが、夫婦の資産は約300億円を超えるようです。
そんな夫婦には、2児をもうけた後、代理出産で 第3子。そして、現在も代理で第4子を妊娠中。5月出産予定ということなので、インスタでその姿が見られるのも間も無くですね。そのキムのインスタグラム、なんとフォロワーは1億人を突破しました。
さて、そんな子供たちを持つ両親は?
この人を抜いては、このファミリーは存在しなかったと言ってもいいのが、
6人の子供たちを育てた姉妹の母親、クリスジェンナー
母クリス・ジェンナーとはどんな人?
クリス・ジェンナー / Kris Jenner
1955年11月5日生まれ
1978年にロバート・カーダシアンと結婚
ロバートは、O・J・シンプソン事件裁判の弁護士団の1人として有名な人物。
そして、
コートニー・カーダシアン
キム・カーダシアン
クロエ・カーダシアン
ロブ・カーダシアン
の4人の子供を授かります。
しかし、1989年に離婚。
1991年に元オリンピック陸上選手のブルース・ジェンナーと再婚。
ケンダル・ジェンナーとカイリー・ジェンナーが生まれます。
が、2015年に離婚。
長女コートニー・ガーダシアン
妹のキムとクロエと共にロサンゼルスでファッションブティック「DASH」を所有し、オーナーでもあります。
恋人のスコット・ディシック(実業家)との間に、2009年メイソン君、2012年ペネロペちゃん、2014年レイン君の3人の子供をもうけましたが、2015年にスコットの浮気が原因で破局。このスコットも番組でスポットが浴びてから、ライオネルリッチーの娘と交際したり、お騒がせメンツ入りに。
三女クロエ・ガーダシアン
飲酒運転で逮捕、禁酒プログラム入りの判決を無視したため刑務所に入る。その姿もリアリティ番組で放送されてしまう。
そんな過去もあるクロエですが、2018年4月に女の子を出産!名前はトゥリーちゃん。
父親はNBA選手のトリスタン・トンプソン。しかし、そのトリンプトンは妊娠時からゲス浮気が勃発。そして、今度はまさかの妹の親友と浮気が発覚!?
クロエの出産に、ダイヤのブレスレットを贈ったクリス。そのブレスレットはクリスがクロエを出産した時に夫からプレゼントされたものだそう。このギフトが素敵と話題に。それにしても、お母さんのクリスも若い!
目が離せない父ケイトリン
クリスの元夫は、ブルース・ジェンナーは、1976年モントリオールオリンピック
10種競技での世界新記録・金メダリスト。
初婚で、2人の子供を授かります。
その後、女優で歌手のリンダ・トンプソンと結婚し、ブランドン・ジェンナー、ブロディ・ジェンナーと2人の子供を授かるも、離婚。
そして、クリスと結婚し、ケンダルとカイリーが生まれる。クリスと離婚後、
ブルースは、性同一性障害をテレビ番組で公表し、ケイトリン・ジェンナーに改名。
疑惑の事件にからむ父
クリスの元夫ロバート・カーダシアンは敏腕弁護士として、全米が注目した裁判O・J・シンプソン事件裁判の弁護士団の1人として知られています。
O・J・シンプソンの友人でもある彼は、事件後、シンプソンが彼の家に宿泊するなど、法廷では隣に着席するなど重要な人物でもありました。
O・J・シンプソン事件とは、殿堂入りした元プロフットボール選手O・J・シンプソンが、1994年に、元妻とその友人を殺害した被疑者とされた事件で、被疑者が大スターであり、また、判決に人種問題も絡み、全米のみならず世界中で注目された事件です。
その事件に、シンプソンの友人だったロバートが弁護。
この事件は、裁判は人種問題によって正当性が歪む、なんともしっくりいかない判決でもありました。
弁護士費用5億円の世紀の裁判
逮捕状が出ると、シンプソンはパトカーを振り切りカーチェイス、この逃亡は全米に生中継され(武器も所持)、全米では自宅でテレビを見入り出前を取るという社会現象にもなりました。
この事件は、被害者=白人、被疑者=黒人のため、人種問題が騒がれました。
公平を保つため、陪審員はどちらでもない人種を先取するも、12人のうち9人の黒人陪審員が選出されます。
<検察側>
- 元妻ニコールは、元夫に怯えて911(日本お110番)へ助けを求めていた
- 被疑者のアリバイを覆す証人現れる
- 血の付いた手袋を発見
- 現場に血の付いた靴の足跡、サイズは被疑者と同じ
- 使われたナイフと同サイズを被疑者が購入していた
- 被疑者の手にもナイフによる傷があり、現場にも被疑者の血痕があった
- 被疑者の車にも、妻の血痕があった など、
<弁護側>
- 殺害時刻には自宅にいた
- 凶器らしきナイフは持っていない
- 現場あった靴の足跡のような靴も持っていないし購入した証拠もない
- 手に負った傷は、ガラスのコップで切っており、実際そのコップも存在する
- 血痕のある手袋は、被疑者には小さく入らなかった
- DNA鑑定が正しく行われていない。8cc採取したはずが6ccに減っているのも検察が、血液をばらまいて証拠を捏造したと主張 など、
検察官ベテランを揃えたが、とドリームチームのメンツがすごい。
- 「ケネディ暗殺事件」や「ジョンベネちゃん殺害事件」を担当したヘンリー・リー
- 「マイケルジャクソン裁判」を担当したジョニー・コクラン、
- 「マイクタイソン強盗事件」を担当したアラン・ダーショヴィッツ
- 全米一で有名なセレブ担当弁護士ロバート・シャピーロ
ずら〜と、10名にも及ぶ全米で有名な敏腕弁護士たち。
その弁護士費用は、なんと総額5億円。
高額な報酬の敏腕弁護士軍団「ドリームチーム」 対 検察の頭脳戦。
犯罪の有無を争うのではなく、
陪審裁判の判定自体に人種問題を絡ませ、
その結果、
無罪に
さて、疑わしき被疑者であっても、一事不再理(いちじふさいり)により、判決が一度確定されたら、再度の審理をすることは許さない。
よって、シンプソンはこの事件に関しては、一生無罪。
しかし、
この裁判後、
もう一人殺害された人物の父親が、シンプソンに対し、刑事事件としてではなく、民事裁判を起こします。
この民事裁判によって、殺害したとされた証拠がさらに明らかになっていきます。
- 現場に会った靴後と同じ靴を購入した証拠が見つかった。
- 小さかった手袋が入らなかったのは、当時シンプソンの手が腫れていた。
また、刑事事件で高額の弁護士費用も使い切り、民事では敏腕弁護士が雇えなかったことも影響してたのか、民事裁判でシンプソンに加害者として賠償を求めたのでした。
その金額は、被害者の父に父親に722万5千ドル(約8億2千万円)、母親に127万5千ドル(約1億4千万円)。
民事の判断はシンプトンに責任ありとのことですが、もし、シンプトンが殺人を犯していたのなら、高い報酬の敏腕弁護士によって無罪を勝ち取れたと言ってもいい。お金で左右する刑事判決は、被害者は納得いかないですね。
裁判の話に触れると長くなってしまいましたが、そんな、ガーダシアン家の父が全米注目の舞台に立っていたのですから、それを見ながら育っていった子供達も、ウォッチされることは自ずと自然なことだったかもしれません。
お騒がせゴシップから有名になった一家ですが、凡人にはできないことしちゃってるんですから、注目されることも才能なり。世界のトップクラスで稼いでいるということは、イコール世間から需要されている証でもあり。
華麗なるガーダシアン家。
そんなトレンドセッターなファミリーに、今後も楽しみですね。
(※現在の円為替1ドル=111.7円にて換算しています)