出典:Metropolitan Opera

Don Giovanni

作曲 Wolfgang Amadeus Mozart

演奏時間 3時間

<メトオペラにて>

今日はドン・ジョヴァンニ モーツアルト/ Don Giovanni MOZART です。

モーツアルトは楽しくて好きな演目。お気に入りの箇所といえば、第2幕、ジョヴァンニの屋敷で、 演奏家を呼んでパーティをしている際に、 他の作曲者の曲をいくつか演奏した後に、モーツァルトの「 フィガロの結婚」の中の「もう飛ぶまいぞこの蝶々」 を演奏すると、「これは有名な曲だ!」と言うシーン。客席ではここでドット笑いが起きます。

同じく第2幕冒頭に、 ジョヴァンニが服を交換して自分とすり替えようとジョヴァンニの従者レポレッロに申し出たとき、納得しない レポレッロにジョヴァンニが、 パンくずを落としていくように金貨をレポレッロの足元に置いてい き、小銭につられレポレッロがオッケーしてしまうところです。

原作はドンファン伝説を描いたものですが、主人公女たらしのジョヴァンニが、空気を読まず、いつも我が道を行く前向きでいる姿勢は、ほんと逆に一部見習いたいとさえ思います。

渡辺淳一の「鈍感力」やニーチェの「必要な鈍さ」とはジョヴァンニは少し違うかもしれませんが、窮地に陥ることがあっても、それを都合よく解釈するフィルター、くよくよ悩みなんかしない悪いことがあってもダメージを受けず前向きな解釈ができる。そんなフィルターが私も欲しいほどです。

この時代、暗い、辛い、悲しいもの物語が多いオペラの中、モーツアルトは茶目っ気もあって、またところどころジョークも交えて笑いも取り観客を飽きさせない。

NYwonder
erika.sawae@gmail.com

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