<データ・キャスト>
作曲:ルッジェーロ・レオンカヴァッロ
演奏時間:約1時間15分
プロダクション/ Sir David McVicar
指揮者/ Nicola Luisotti
カニオ (座長)/ Roberto Alagna
ネッダ (カニオの妻)/ Danielle Pastin
シルヴィオ(ネッダの愛人)/ Alexey Lavrov
<あらすじ>
【第1幕】
1865年ごろ、イタリアのカラブリア地方。8月15日聖母マリアが天に昇った記念日、、カニオを座長とする旅芝居一座が村にやってきました。
座長カニオの妻、女優ネッダに、座員のトニオが言い寄ります。しかし、ネッダはトニオに見向きもしません。実は、ネッダには、他ににシルヴィオという愛人がいたのでした。二人が逢瀬をしてるのを、トニオが発見し、カニオをそこに連れて行きます。カニオが現場に飛び込みますが、シルヴィオは逃げ去りました。カニオはネッダに「今逃げた男の名前を言え」と激怒しますが、ネッダは口を割りません。
そうこうするうちに芝居の時間が迫り、カニオは、怒りも悲しみも隠して道化師の衣装を着け、白粉(おしろい)を顔に塗りながら、客を笑わせなければならない役者の悲しみを歌う。
【第2幕】
村人が集まり、いよいよ芝居が始まります。芝居の内容は、現実と似通っていて、ネッダを演じる主婦が、恋人を家に呼び寄せたところ、夫が帰宅していまいます。夫を演ずるカニオは、妻を演じるネッダに対し、芝居なのか現実のことなのかわからなくなり、その迫真の演技に、観客から大喝采を浴びます。
ネッダは危険を感じ逃げ出そうとするが、カニオはネッダを刺殺し、ネッダを助けようと舞台に上がってきたシルヴィオも、カニオに殺されます。村人たちが大混乱の中、カニオが一言「芝居はこれでおしまいです」とつぶやき、音楽と共に幕が閉じます。
<メトロポリタンオペラにて>
今日のメトオペラは、2本上演です。
「カヴァレリア・ルスティカーナ」に続き、「道化師(Pagliacci)」
2つの演目パッケージを同時に観るのは初めてですが、この2つの作品は、時間も短く、同時にセットで行うパターンが多いようです。
そして、カニオ演じるRoberto Alagnaも、続けて2つのオペラに出演するなんて凄いです。この2つのテノールを歌いきるなんてかなりの体力です。
カニオが歌う名曲「衣装をつけろ」では、もちろん拍手喝采
この曲は、映画「アンタッチャブル」でも使われています。
今日は2本立てのオペラで、
「ゴットファーザーⅢ」で使われた「カヴァレリア・ルスティカーナ」続き、イタリアンマフィアの世界
また、ネッダとネッダの恋人も今日だけの代役でしたが完璧にこなしています。ストーリーはコミカルな展開、2作品とも、愛、恋人の嫉妬、最後は修羅場ストーリーです。