ニューヨークでダイアモンド問屋街『ダイアモンド・ディストリクト』
アメリカのダイアモンドのおよそ90%がここから卸されています。
場所は47丁目5−6アベニュー
近所には、多くの女性を魅了した映画『ティファニーで朝食を』の舞台となった
5番街のティファニーや、ロックフェラービルも存在しておりマンハッタンを代表するファンシーエリアでもあります。
そんな高級感が漂うエリアにありながら、五番街からこのダイアモンド街に入ると、全く正反対な雑多な空間にギャップを感じます。
雑居ビルの一階に軒並み宝石店が並び、呼び込みする人やらがたむろっている空間です。優雅な雰囲気には程遠いです。
キラキラ輝くショーウィンドウを眺めながら歩いていると、必ずと言って良いほど声をかけられます。
先日持っているダイヤの鑑定をしたく、この通りに来ました。
目的地は、GIA( (Gemological Institute of America/米国宝石学会)のオフィス
GIAでは、宝石の鑑定を行い証明書を発行します。
ハリーウィストンやカルティエまで、一流ジュエリーブランドや世界の有名な宝石たちもこのGIAの鑑定書がついています。
その鑑定した宝石には全てGIAの番号が振られます。しかし鑑定書に番号の記載があっても、ダイヤ自体に番号が書いていませんので、どのダイヤがどの鑑定書の番号か、いつもダイヤと鑑定書を一緒に保管しないとわからなくなってしまします。
しかし、、、、、わかるんです
ダイヤ自体に、なんとレーザープリントで小さな小さな番号を書くことができるんです。肉眼では到底見ることはできません。
ダイアに番号があれば、ダイヤのオーダーの際に、ダイヤのすり替えや紛失が防げて安全です。
店頭に並ぶダイヤは、番号のレーザープリントはオプション扱いで有料のものが多いです。直接GIAへ依頼すれば60ドルほどのお値段です。
私が買ったダイヤもGIA鑑定番号はあるものの、ダイヤにレーザー番号が付いておらず、今回GIAにオーダーすることにしました。
47丁目のごちゃごちゃしたダイヤモンド街を歩いて行くと、一際モダンなガラス張りのビルがGIAのオフィスです。
予約もせずに来てしまい、ビルを目の前にして不安になりました。
ビルの入り口にはゲートがあり、通行証をかざさないとゲートが開きません。両脇にガードマンがきっちり見張っています。
受付で注文がある旨を伝えると、ID(身分証明書)の提示、そして顔写真を撮られ、新たに通行証を発行することになりました。
すぐに通行証が完成。そしてゲートで荷物検査とボディチェックを行い、ゲートを通過できます。
空港の荷物検査並みのレベルです。
さて、やっとエレベーターまで来ました。
4階がオフィスなので、4階に行きたいのですが、エレベーターの中にボタンが何もない??
どういうこと???
これはお一人様専用エレベーターなんです。
私が玄関ゲートの先で、行き先4階のボタンを押したのを思い出しました。
6つあるエレベーターの一つが私だけのためにドアが開き、エレベーターに乗ると勝手に目的の4階でドアが開く仕組みです。
ちょっと困惑してパニクった私は、田舎もんのようで恥ずかしかったです。
最新のエレベーターってこうなの??東京も今やこんな感じ???
そう思いながら4階に到着。
ここでまた受付で待つと、数十ドアが並ぶカラオケボックスのような一室に呼ばれます。
ガラス越しの銀行のような窓口で、ダイヤを引き渡し本日は終了。
出来上がりは1週間後。
後から聞いたのですが、このダイアモンド街、ごちゃごちゃして、しかも呼び込みも多くちょっと怖さまで感じる通りですが、マンハッタンで一番と言って良いほど安全な通りなんだそうです。
道に座っているホームレスは、何とSPやセキリュティガードマンだったり、電灯やビルの壁にはこれでもかってほどたくさんのカメラが設置されてるではありませんか。
それもそのはず、ここダイアモンド街では1日に平均およそ400億ドル(4兆円)近く取引されていいるそうです。